京都ー光と影 2

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イタリアの町並

アフガニスタンの町並

YKギャラリー
YKギャラリーにおいて作者山口佳延による京都・大和路等のスケッチが展示されています。但し不定期。
書院の広縁の向こうに、庭園が開け、新緑のような萌黄色に濡れた緑葉が、瑞々しい輝きを放っていた。朝早くから降り続いていた雨も、私が円通寺に足を踏み入れるのを、待っていた如くのように、大気に吸い込まれていった。
 雨上がりの庭園、これほど素晴らしい空間には滅多に、お目に掛かれないだろう。降り注いだ雨滴で葉が洗われ、艶々として、一段とその輝きを深めていた。  書院の中央に足を進めるに従い、眼に入る光景が、眼前一杯に開け、声を発することも出来ない程の光景だ
 
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  読後感想
  山口佳延写生風景
  絵と文 建築家・山口佳延
   
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概要説明

 1 比叡山・延暦寺

建物は人間の眼線で、適度な間隔を保って接すれば、印象深く見られるのである。創建当初は鮮かな朱色に塗られていたであろうが、眼前にある根本中堂の木組に塗られた朱色は剥(は)げ掛かっている。薄い朱色と斑な白そして木部の素地が現れた薄茶色が混じり合った色合いに・・・

 2 曼殊院から詩仙堂へ

兎も角、今訪ねようとしている寺は間違いなく曼殊院だ。寺を幾つか見て歩く内に、それぞれの寺が私の頭の中で交錯し、印象が重なり合い錯覚に陥る事が間々あるのであった。  けれども見方を変えれば、斯様な錯覚も日常性から非日常的空間へ一瞬間とは云え浸れる貴重な刻のような気もする・・・

 3 泉湧寺から東福寺へ

眼下を流れる三ノ橋川の両岸は、一面に楓の若葉で埋め尽くされ、若葉は優しい陽を受けて萌黄色に輝き、光の騒めきを愉しんでいるかのように煌めいていた。若葉は川面にも映り、文字通り一面の緑海である。  若葉から抜け出るかのように、川の流れに直交して、屋根を持った橋が差し掛けられている・・・

 4 大原の里

抹茶が出されるのを、今か今かと期待し、待ち遠しかったのかも知れない。  抹茶が出された頃には、私の隣に、中年の夫婦が座っていた。抹茶をごくんごくんと直に飲み、暫く借景庭園を眺めていた。この位置からスケッチしようか、どうしようかと考えていた。 描くには人が多過ぎる気がした。 ・・・

 5 西山の寺

其等、勝持寺の堂宇が、石段の両側に聳(そそ)り立つ土塀の狭い空間に挟まれて、小さく見えるのであった。石段の左方には幅五十センチメートル程の浅い水路が切られ、処々草が生え、瑞々しい薄緑色を現している。水路からは、処々に薄緑色に彩られた閑雅な石垣が・・・

 6 祇園から八坂塔・清水寺へ

坂道の上方に眼をやった。眼前に現れた光景に、私は息を呑み茫然と立ち尽くした。  「うわっー、これは素晴らしい!」  思わず独語を吐いた。  坂道を登った突き当たりに、八坂塔が静かに佇んでいたのであった。坂道は先方になるに連れ僅かに屈曲し、限りなく狭くなって伸びる。

 7 六角堂から楽美術館へ

ところが、六角堂がある一角だけは、狭い境内に参拝客が行き交い、昔からの町堂の(ちょうどう)面影を色濃く遺し、活気ある賑わいを見せていた。  境内に足を踏み入れる前に、山門の対面に立つ鉄筋コンクリート造タイル張りの大きなビルを見あげた。S氏が設計した池坊関係のビルは・・・

 8 赤山禅院から修学院離宮へ

道の突き当たりにある中御茶屋の戸を、案内人の男は、例の鍵の束を手にもって開けた。濃紺のスーツに身を包んだ男は、相変わらず、静かに足を進め、物言いも穏やかである。場合によっては慇懃無礼(いんぎんぶれい)な態度と感ずる時もあるかも知れない。公家の末裔の匂いがないとも云えなくない・・・

 9 円通寺から岩倉へ

その先には、竹の葉群が、こんもりとした形で頭を(こうべ)垂れていた。其れらの葉群の透き間、遙か彼方の薄紫色に霞んだ比叡山が,乳色のベールを被って横たわっていた。乳色をした空に、比叡山の山端は溶け込みそうだ。それ程、空と山端は判然としない。けれども、比叡山が・・・

 10 伏見稲荷大社

茶店前の石畳を真直に行けば、先方に赤鳥居が続く。熊鷹社一帯には、所狭しと石塚が立ち並ぶ。神社ゆえに墓である筈はない。一体これは何なのか・・・・・。  茶店に面した石畳は奥方まで伸びる。石畳の巾は、横向きにならなければ、擦れ違えないほど・・・

 11 宇治・平等院

 荒々しい堂内を描きながら、鎌倉時代の堂内に現代人の私が存在していること自体が不思議に思えてきた。それだけ内部空間に鎌倉時代の気風が現れているのかもしれない。  観音堂の傍らに種田山頭火の句碑が立つ。・・・

 12 桂離宮

土庇部に設えられ外部に面した竈構の(くどがまえ)発想が面白い。主目的空間たる室は障子を立て、外部とは視覚的に仕切られる。住空間たる竈(くど)は室の外に突き出され、吹晒し空間だ。余計なものを外部に出せば単純化が進み、より研ぎ澄まされた空間になる。  それとも、庭を眺めながら・・・
京都・大和路インデックス    
大和ー光と影1
一 西の京一―薬師寺・唐招提寺・垂仁天皇陵
二 当尾の里―浄瑠璃寺・岩船寺
三 斑鳩の里一―慈光院・法起寺・法輪寺・法隆寺
四 桜井から飛鳥へ―安倍文殊院・飛鳥寺・岡寺
五 斑鳩の里二―法隆寺
六 今井町から当麻寺へ
七 西の京二―西大寺・秋篠寺から東大寺へ
八 聖林寺から談山神社へ
九 山辺の道―大神神社・桧原神社・玄賓庵
十 室生寺
十一 長谷寺
十二 興福寺・奈良町
十三
大和ー光と影2
一 吉野・金峯山寺蔵王堂
二 飛鳥一―飛鳥より八釣部落へ
三 甘樫丘
四 山辺の道二―崇神天皇陵・長岳寺・三昧田
五 五条―旧紀州街道
六 東大寺から浮見堂へ
七 壷坂寺八
八 二上山から当麻寺へ
九 山辺の道三ー長柄から天理へ
十 大和郡山城
十一 生駒聖天・宝山寺
十二 滝坂の道から柳生の里へ
十三 信貴山朝護孫子寺
大和ー光と影3
一吉野金峯山寺蔵王堂から大台ヶ原1
二吉野金峯山寺蔵王堂から大台ヶ原2
三吉野金峯山寺蔵王堂から大台ヶ原3
四吉野金峯山寺蔵王堂から大台ヶ原4
五吉野金峯山寺蔵王堂から大台ヶ原5





十一
十二
十三
    京都ー光と影1
一  等持院から金閣寺へ
二  銀閣寺から法然院へ
三  醍醐寺
四  上賀茂神社・社家
五  法然院から永観堂へ
六  今日庵から相国寺・下鴨神社へ
七  黄檗山萬福寺から興聖寺へ
八  大徳寺
九  高雄・神護寺から清滝へ
十  栂尾・高山寺から北山杉の里へ
十一 鞍馬寺から貴船神社へ
十三 上賀茂神社・社家
 
    京都ー光と影2
一  比叡山・延暦寺
二  曼殊院から詩仙堂へ
三  泉湧寺から東福寺へ
四  大原の里
五  西山の寺
六  祇園から八坂塔・清水寺へ
七  六角堂から楽美術館へ
八  赤山禅院から修学院離宮へ
九  円通寺から岩倉へ
十  伏見稲荷大社
十一 宇治・平等院
十二 桂離宮
       
    京都ー光と影3
一  嵯峨野ー渡月橋から大悲閣千光寺へ
二  嵯峨野ー天龍寺から常寂光寺・落柿舎へ
三  嵯峨野ー常寂光寺・落柿舎から二尊院へ
四  嵯峨野ー二尊院から祇王寺へ
五  嵯峨野ー化野念仏寺から鳥居本平野屋・愛宕念仏寺へ
六  嵯峨野ー北嵯峨・直指庵から大覚寺へ1
七  嵯峨野ー北嵯峨・直指庵から大覚寺へ2
八  嵯峨野ー北嵯峨・直指庵から大覚寺へ3
九  
十  
十一 
十二
               

柴崎氏、山口佳延これに築山氏を加え、早稲田大学高等学院時代、柳生石舟斉に憧れ剣道部に所属、剣豪三羽烏と云われていた。
けれども柴崎、山口は初年度の秋口に脱落、築山氏だけが3年間剣道部に席を置いた。
柴崎氏のパソコン歴はDOSの時代から現在におよび、マウスを使わずキーボードを左指でこねくり回し、パソコンを神業的操作で運転している。筆者はパソコンのハードからソフトに及ぶまで柴崎氏を師とし・・・ 京都ー光と影1へ戻る  京都ー光と影3につづく
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