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古都ー光と影 TOP 大和路ー光と影1 大和路ー光と影2 大和路ー光と影3 京都ー光と影1 |
京都ー光と影2 京都ー光と影3 イタリアの町並 アフガニスタンの町並 |
YKギャラリー YKギャラリーにおいて作者山口佳延による京都・大和路等のスケッチが展示されています。但し不定期。 |
蔵王堂仁王門 | 蔵王堂 銅鳥居 |
大和路に関し近鉄電車、JR線からの車窓の風景が印象に残る。稲穂が立ち上がる田園風景の向こうに銀鼠色に輝きを放つ甍の連なりが流れては消え再び現れる。 それは巨大な東大寺の甍に連なる感覚になっているのかも知れない。木組みによってあれほど巨大な建築を立ち上げた匠の技術には驚く前に、これが現実の光景なのだろうか、と一瞬眩暈を憶えた。 一方巨大さの対極に飛鳥の田園風景がある。緩やかに延びた棚田、遠方から望む棚田の筋が波を描いて重なり小山の青葉に吸い込まれていく。 巨大な建造物と穏やかな棚田の田園風景、両者が良く響きあっているため大和路に惹かれるのに違いない・・・・ |
古都ー光と影・関連サイト |
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読後感想 | |||
山口佳延写生風景 | |||
絵と文 建築家・山口佳延 |
1 吉野・金峯山寺蔵王堂 |
黒光りした縁に立ち暫く佇む。蔵王堂は内陣と外陣に分けられ、内陣と外陣とは、太くて大きな、一見生きた自然木と思われる列柱で、空間的に分離される。大きな柱は、一応円柱には加工されてはいるが、下から上まで均等な円柱では無い。上に伸びるに従い僅かに細くなって・・・・ | |
2 飛鳥 1―飛鳥より八釣部落へ |
柿の橙色の実は如何にも秋を感じさせ、冬へ向かう一刻の華やかさを現しているかのようにも見える。塀内の屋根が複雑に構成され、空間に流動的変化があり、いくら見ていても見飽きない光景だ。崩土塀の細道を挟んだ反対側には、新しい二階家が立つ。商家らしく・・・・ | |
3 甘樫丘 |
昔懐かしい歌声、李(すもも)のような可憐な歌声が、風の騒(ざわ)めきと共に流れて来た。甘樫丘の麓から流れる歌声にしては、よく聴こえるが・・・。 ところが頂に近付くに連れ、その声は一段と高くなった。間違いなく頂から風に流れて来ていた。 |
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4 山辺の道2―崇神天皇陵・長岳寺・三昧田 |
広々とした田園風景の中で、豆粒が昆虫のように動くので、それが探索者であると分かる。そうでなければ豆粒は風に靡く自然の一要素にしか見えないであろう。朝の陽光を浴び大自然に抱かれた印象で、気持がゆったりとするのであった。 景行天皇陵を包む樹々は撫の林である。山の辺の道・・・ | |
5 五条―旧紀州街道 |
旧紀州街道に足を踏み入れた。右方に酒屋であろうか、二階の窓の外に、店のサインを持出してあった。酒壺(つぼ)を表現したサインに、小さな板屋根を差し掛けたデザインで、空間の好い点景になっていた。思わず小スケッチブックに描いてしまった。 中を覗くと、入って左手が・・・ | |
6 東大寺から浮見堂へ |
大仏殿を出、手向山八幡宮へのゆったりとした石段の参道を行く。此処まで来る探索者は殆どいない。巨樹が疎らに立ち上がり、ゆったりとして見通しがよい広々とした参道だ。 途中左方に折れ三月堂を横に見、二月堂の石段下に出た。二月堂を一廻りし、二月堂への裏参道に足を・・・ | |
7 壷阪寺 |
本尊が安置される内陣は仄暗い。仏像だけは見えない照明器具で照らされ形は分かる。まずは顔の眼の部分から鼻の陰影、口へと筆を滑らす。顔を構成するこれらの要素が決まれば、頭のぼつぼつとか耳、衣は顔のプロポーションに合わせて描けばよい。 本尊は僅かに・・・ | |
8 二上山から当麻寺へ |
一瞬タイムスリップした印象を憶え・・・ 仁王門を潜り真直に伸びた参道を・・・参道に軒を並べた店の波が途切れた辺で振返った。 山端を厚い黒雲が覆っていた。黒雲の細い僅かな切れ間から、淡い朱色の夕焼が顔を覗かせていた。切れ間は蛤の口のようにほんの僅かな弧を描いていた・・・ | |
9 山辺の道三ー長柄から天理へ |
正面、石燈籠が並んだ向うに見るからに旧そうな拝殿が立つ。拝殿の屋根は茅葺で鈍い光を反射していた。茅葺屋根の下部は草の緑で包まれ、屋根の薄茶色と混じり合い古風な雰囲気を漂わせていた。 拝殿奥には朱色も鮮かな小さな鳥居、本殿が・・・ | |
10 大和郡山城 |
彩豊かな落葉と無機的な鈍色に輝きを放つ石垣は、好く響き合っていた。それらのエレメントが朝の柔らかな陽光と戯れ、さざ波に陽が射してきらきらと輝いているような穏やかな印象を憶えた。 対象物が物陰に隠れ、その一部が眼に入る斯様な光景は、典型的な日本的風景・・・ | |
11 生駒聖天・宝山寺 |
緑鳥居近辺には獅子、手水鉢、賽銭箱を初めとしたエレメントが据えられ、まるで玩具箱をひっくり返したような、滅茶苦茶な空間の相だ。 斯様な囲まれた空間では、人は何かに憑かれたような精神状態になるに違いない。狭い空間に大勢の人で込み合えば・・・ | |
12 滝坂の道から柳生の里へ |
奈良町の街並を抜け、かなり幅広な道路に出、新薬師寺の方向が解らなくなってしまった。一瞬これでは柳生の里へは無理かも知れない、と不安な気持が脳裏を過ぎった。目的地が近傍であれば、多少方向に躓いたとしても大勢に影響はない。 左方・・・施設が緑葉の葉擦れに覗いていた・・・ | |
13 信貴山朝護孫子寺 |
祈祷の掛け声を耳にするうちに視界が開けてきた。献燈楼の連なりは本格的な様相を現してきた。この献燈楼の連なりは信貴山参道において重要な空間のエレメントの一つだ。・・・石鳥居に至るに及び、献燈楼の連なりはクライマックスになった。 献燈楼は一段と立派で、鈍色に光を放っていた。・・・ |
京都・大和路インデックス | ||
大和ー光と影1 一 西の京一―薬師寺・唐招提寺・垂仁天皇陵 二 当尾の里―浄瑠璃寺・岩船寺 三 斑鳩の里一―慈光院・法起寺・法輪寺・法隆寺 四 桜井から飛鳥へ―安倍文殊院・飛鳥寺・岡寺 五 斑鳩の里二―法隆寺 六 今井町から当麻寺へ 七 西の京二―西大寺・秋篠寺から東大寺へ 八 聖林寺から談山神社へ 九 山辺の道―大神神社・桧原神社・玄賓庵 十 室生寺 十一 長谷寺 十二 興福寺・奈良町 十三 |
大和ー光と影2 一 吉野・金峯山寺蔵王堂 二 飛鳥一―飛鳥より八釣部落へ 三 甘樫丘 四 山辺の道二―崇神天皇陵・長岳寺・三昧田 五 五条―旧紀州街道 六 東大寺から浮見堂へ 七 壷坂寺八 八 二上山から当麻寺へ 九 山辺の道三ー長柄から天理へ 十 大和郡山城 十一 生駒聖天・宝山寺 十二 滝坂の道から柳生の里へ 十三 信貴山朝護孫子寺 |
大和ー光と影3 一吉野金峯山寺蔵王堂から大台ヶ原1 二吉野金峯山寺蔵王堂から大台ヶ原2 三吉野金峯山寺蔵王堂から大台ヶ原3 四吉野金峯山寺蔵王堂から大台ヶ原4 五吉野金峯山寺蔵王堂から大台ヶ原5 六 七 八 九 十 十一 十二 十三 |
京都ー光と影1 一 等持院から金閣寺へ 二 銀閣寺から法然院へ 三 醍醐寺 四 上賀茂神社・社家 五 法然院から永観堂へ 六 今日庵から相国寺・下鴨神社へ 七 黄檗山萬福寺から興聖寺へ 八 大徳寺 九 高雄・神護寺から清滝へ 十 栂尾・高山寺から北山杉の里へ 十一 鞍馬寺から貴船神社へ 十二 |
京都ー光と影2 一 比叡山・延暦寺 二 曼殊院から詩仙堂へ 三 泉湧寺から東福寺へ 四 大原の里 五 西山の寺 六 祇園から八坂塔・清水寺へ 七 六角堂から楽美術館へ 八 赤山禅院から修学院離宮へ 九 円通寺から岩倉へ 十 伏見稲荷大社 十一 宇治・平等院 十二 桂離宮 |
京都ー光と影3 一 嵯峨野ー渡月橋から大悲閣千光寺へ 二 嵯峨野ー天龍寺から常寂光寺・落柿舎へ 三 嵯峨野ー常寂光寺・落柿舎から二尊院へ 四 嵯峨野ー二尊院から祇王寺へ 五 嵯峨野ー仇野念仏寺から鳥居本平野屋・愛宕念仏寺へ 六 嵯峨野ー北嵯峨・直指庵から大覚寺へ1 七 嵯峨野ー北嵯峨・直指庵から大覚寺へ2 八 嵯峨野ー北嵯峨・直指庵から大覚寺へ3 九 十 十一 十二 |
その訪問時柴崎氏は筆者の紀行文ー吉野・金峯山寺蔵王堂ーを携え近鉄吉野線の車中の人となった。 その際の車窓からの光景が柴崎氏のホームページに載せられている。 柴崎氏の会社では、一升瓶の蓋を創る機械を設計からスタートし手作りで組み立っている。氏は、 「一升瓶の蓋には違いないがこれはー冠頭ーと言う・・・」 と笑いながら話し・・・ 京都ー光と影3へ戻る 大和路ー光と影3につづく |
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